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マーブル ::: 2018.01.31 Wednesday

  • Tomoko Arahori
  • 2020年7月31日
  • 読了時間: 3分

















探し物をしていたら懐かしい画像が出てきました。

これは、8年前にグランディールで作って並べていたケーキです。

マーブルケーキもあればいいな、という提案に試作をしていた時のものです。

アーモンドと抹茶が香るとても美味しい生地で、ただ、模様をホルスタイン牛にするか大理石にするか、最後がなかなか決まりませんでした。大理石模様はマーブルケーキと言われるだけあり定番のタイプですから当時の工房の上司ふたりはこっちがいいのでは、と。でも食べてみると味わいがぼやけがちです。それぞれが打ち消し合って個性がマイルドになってしまう感がありました。

そこでいつも自分が家で作っていたホルスタイン模様も作りました。最近はこういうお顔のケーキもよく見かけますが、当時はまだ斬新なデザインだったと思います。味わいも、食べ比べてみても、こちらは抹茶は抹茶、バニラはバニラでくっきりとして美味しい。出すならばやはりこちらの方が断然良いしおもしろいし興味を持っていただけるのでは、と思いその旨伝えたのですが、味の違いもそこまでよくわからないし、(!) やっぱり普通の方がいいのではないかと、なかなかいいお顔はしていただけませんでした。そこで、今思えば私も大それたことをしたなと思うのですが、上司の上司(このかたは私に製菓を任せてくださった方なのですが)へ持参しまして、最終的にどちらにするかを選んでいただいたのでした。

もちろん牛模様のほうです。

5月限定のお菓子でわずかな間でしたし、パンが主役のブーランジェリーの中ですから地味な存在でしたけれど、どんな小さなお菓子でも妥協はしませんでした。それを許して下さったオーナーにも感謝の気持ちでいっぱいです。

当時、私のつまらない苦労話(愚痴)を聞いてくださった方が「他人の店で苦労するくらいなら自分の店で苦労しなよ」

と笑いながら料理人らしく励まして下さったのを思い出します。

料理の仕事をしている方たち修業中の方たちは、自分の店を持ってぞんぶんに腕を振るう、これが目標ですものね。

私は料理人ではないのでお店は持つことはありませんが、自分の好きなものだけを作れる、幸せな仕事をしているなと思っています。 来年度のお菓子の様々な準備を少しづつ始めております。

悩ましくも、とても楽しい作業です。ついつい、あれもこれもと欲張りに盛り込みたくなるのですが、そうならないように

自分をセーブしています。

私の場合、どんどん盛りつけて大きくしていく仕事ではなく、大きな状態からあちこち削りコンパクトにする、そんな感じに計画を進めるのですが、それは、多方面に渡って数えきれない取捨選択があって、その行程は、滝に打たれる修業のような時間です。(笑)

3月は、時間があったらリバイバルのリクエストをいただいているウィークエンドシトロンを、と考えておりましたが、うちの大学生は明日から4月まで、高校生は3月初めに期末テストが終わったらすぐ春休み突入とのこと。昨日その事実を知らされて軽いショック状態になりました。(笑)ですので、ちょっと難しい状況です。。。残念! でも、ご質問等はいつでも遠慮なくメールをくださいね!お待ちしております。

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