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時を経ても ::: 2019.07.25 Thursday

  • Tomoko Arahori
  • 2020年8月1日
  • 読了時間: 3分

梅雨が明けて、毎日暑いですね。皆さんおかわりございませんか?

「何か思い出の食べ物は?」と聞かれたら、思いつくものはいくつもあるのですが、このソルダムもそのひとつ。

中1夏の合宿の、思い出の味です。

部活は、本当に厳しかったのです。

月~金は、朝練と放課後含めて毎日3時間半。

土日は丸々午前か午後のどちらか4、5時間。これを盆暮れ正月のわずか数日間を除いて毎日でした。 昭和の時代の部活は公立の学校も今の時代とは大違い。 夏休みには学校での合宿もありました。

それこそ朝から夜寝る直前までバレーづくめで唯一の息抜きの時間は、夕方の練習を終えてシャワーを浴びてから食事までの小1時間程。

その時間帯になるとご父兄方がゆでたてのとうもろこしや枝豆、スイカなどを差し入れに来てくれました。

私の両親が差し入れてくれたのがソルダム。大人のこぶし程もある

大きなソルダムで、よく冷えていて、甘酸っぱくて 鮮やかな緋色が未だに目に焼き付いています。

ものすごく美味しかったから覚えている、というのとは違うのですが 鮮烈に心に残った味でした。

今ちょうど旬を迎え、出回っていますね。昔より小粒のものが多い気がします。買ってきてすぐは固くて酸っぱいけれど、1週間位追熟させると柔らかく、とても甘くなります。

子供たちには桃のほうが人気ですが、私はこの季節になると手に取らずにはいられない果物です。

中1の合宿の夏の夕方に食べた果物、ただそれだけなのに、忘れられない懐かしい味であるのは、お世話になった顧問のI先生の思い出も重ねてしまうからなのだと思います。

球拾いの思い出も多い1年生時代でしたが、基礎を本当に丁寧に教えてくれました。バレーが好きになり、そして今でも再びやっているのは、I先生のお蔭と言っても過言ではありません。

I先生は私が中2に上がる春に異動されてしまったのですが、私たちの試合はその後もよく見に来てくれました。

中3最後の大会の時、試合中ふとネット越しにギャラリーを見上げたら、懐かしいいかり肩のシルエットとトレードマークのサングラスが真正面に見えました。

あぁ、I先生!と、胸がいっぱいになったのを覚えています。あの時は、本当に、心から勝ちたいと思いました。

恩師。私にとっての恩師はこのI先生と、I先生の後に指導をしてくれたN先生。N先生は

その後私の弟妹もご指導いただきました。一昨年ご退職されましたが、県内の中学でずっとバレーの指導を続けられて、今もお元気です。

ただ、私に最初にバレーを教えてくれたI先生は、10数年前に亡くなられ、もうお会いすることは叶いません。今でも時々、無性にお会いしたくなる時があります。

とても厳しい先生でしたが、それ以上に、とても可愛がっていただきました。

今でも、サーブを打つ時など、とても集中する時、一瞬ですが、強く強く、私はこの時のギャラリーに立つI先生の姿と、そして高校最後の大会を思い浮かべます。


大切な心の中のお守りなのです。

気持ちはいくつになってもあの頃と変わっていなくて。。。自分でも驚きます。

もういい年になったのに、って笑われてしまいますが。(笑)


高校に入ってすぐ、仮入部の際に、中学最後の大会会場で私と一緒だったという子達と出会いました。

「〇〇中の7番ですよね?」 と話しかけて来てくれた二人は、3年間ずっと一緒にコンビを組んだミケとミキ。今でも大切な友人です。もちろん、ナオとマサコも。

みんなと暑い体育館で食べたレモンの砂糖漬も忘れられません。交代で作りっこしていたのだけれど、甘さ酸っぱさみんなそれぞれで、でも段々と、今日は誰が作って来たのか、すぐわかるようになったのだったなぁ。。。

梅雨が明けて始まった、本格的な蒸し暑い夏。その中を歩きながらいろんなことを思い出しました。

レモンも、久しぶりに買ってきました。

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