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甘雨 ::: 2017.05.14 Sunday

  • Tomoko Arahori
  • 2020年7月31日
  • 読了時間: 2分

新緑とお花の匂いが風に溶けて、まさに風薫る季節となりました。

つい先日まではツツジ、サツキ、モッコウバラ、そして藤の花。

今は、テッセン、バラ、ジャスミン等々。

細い路地の民家の玄関先に無造作に並んだ発泡スチロールの植木鉢で それはそれは見事にバラが咲いていたり、誘引されたブドウのつるの

先に、ひっそりと房の形に花がついていたり、この時期はそぞろ歩き がいつも以上に楽しくて、ルルの散歩もついついロングコースとなり 彼女も嬉しそうです。

昨日は久しぶりにまとまった雨が降りました。草木にはまさに甘露でしたね。

途中で見かけたちょっとうつむき加減のバラの花を見た時に、小さい頃

祖父母から送られて大好きだった世界名作童話全集の、本の頁を繰る時の

紙の匂いを唐突に思い出しました。絵本の挿絵の中でおやゆび姫がコップですくって飲んでいたのはバラではなく確かチューリップの露だったと記憶していますが、きっとお花の香りが溶けてほんのりと甘いのだろう、そんな想像しながら読んでいた遠い昔の子供の自分を思い出したのです。ちょっとこのバラの雫を味わってみたい衝動にかられましたが。。。おかしな人になるので自粛しました。(笑)


ビクトリアサンドイッチケーキ、あえてピエが立つよう意図的に型入れの生地量を調整しています。そうするとフラワー型も王冠、クラウン型に見えませんか?細くアイシングで縁取っても可愛いです。

何度かご紹介をしている、ももふくのバターケーキの基本の作り方の一つなのですけれど、このケーキも丁寧に卵を泡立てて、仕上げにきっちりとそのメレンゲをつぶします。こうすることで、クラッシックなカトルカールの配合とは思えないほどふんわりと柔らかいキメの細かな生地に焼きあがります。

藍は青より、の諺ではないですが(すいません、自画自賛です ^^;)、現代的に、とっても美味しく繊細なヴィクトリアサンドイッチケーキです。そして日を追うごとに味がさらに育っていきますから、その変化も楽しまれてくださいね。発酵バターとバニラのシンプルな香りが、ラズベリージャムの酸味とよく調和しています。ご予約をいただきましたお客様、お待ちしておりますね。

今月は明日より9回開催いたします。残りのお席はあと5つ程ですが、前日の夜21時まで承ります。どうぞお問い合わせください。

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